【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「――うん、赤ちゃんは元気だよ。今もお腹の中でキックしてる。臣海さんの声を聞いて喜んでるんじゃないかな」
「ハハッ、そうか……菜月は大丈夫? つわりが治まってきたといってもまだ本調子じゃないんだから無理しないように」
「ありがとう。ふふっ、臣海さんったら赤ちゃんと私、2人のお父さんになったみたい」
「そこは素直にいい夫だと言って欲しいな」
拗ねたような物言いをしつつも、その声音は楽しげだ。
「ふふっ、素敵な旦那さまを持てて、私は幸せ者です」
私がそう言うと、彼は一層目を細めて嬉しそうな顔をした。
そんな彼も、じつは子供を作ると決めるまでには葛藤があった。