【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「だからきっと、理想の父親になろうなんて思わなくてもいいの。そう思って出来るものでも無いだろうし」

 私は臣海さんと一緒にいられて楽しいし、臣海さんもそうだったらいいなと思う。

 そうして2人の日々を積み重ねていくなかで、もしも臣海さんが3人4人での賑やかな暮らしを望むときが来たら、そのときは……
 そう自然に任せればいいんじゃないのかな。

 そんな会話をした半年後の春。
 ベッドで激しく愛し合ってから、臣海さんが私を抱きしめポツリと告げた。


「菜月の赤ちゃんが欲しい」
「えっ!?」

 どういう心境の変化かと驚く私に、臣海さんは穏やかな笑みを見せる。

「俺はまだ父親になる自信なんて無いけれど……菜月の子なら絶対に可愛いだろ?」
「ふふっ、臣海さんの子なら絶対に美形だよ」

「……それは最高だな」
「最高だね」
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