【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「俺の隣に菜月がいて、赤ちゃんを抱いていて、2人で笑い合って……そんな未来があったらいいなって、自然に思えたんだ」
「うん、いいね」
「こんな俺がちゃんとした父親になれるのかはわからないけれど」
そう言って臣海さんが微かに表情を曇らせる。
「私だってちゃんとした母親になれるかわからないよ。だって未経験だもん。臣海さんだって未経験でしょ?」
すると臣海さんはきょとんとした顔になる。
「そうだな……たしかに未経験だ」
「だったら一緒に学んでいけばいいんじゃない? 臣海さんは優秀だから大丈夫でしょ」
「うん……ああ、そうだな」
「優秀なのは否定しないんだ?」
「まあ、しないな」
「ふふっ」
私は臣海さんの顔に手を伸ばす。
両手で彼の顔を挟みこんで、短くチュッと口づけた。