【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
耳を疑う言葉に絶句して、俺と悠は顔を見合わせた。
「――おい悠、おまえが責任を持って部屋に連れて行けよ」
フロントに電話をかけて彼女の部屋番号を調べると、俺はカウンターに突っ伏してしまった宝生茉莉を悠に託す。
――一昨年のクリスマスのときとは逆の立場になったな……。
含み笑いしつつ悠と彼女を見送っていると、無性に菜月が恋しくなった。
*
「――えっ、また日本に行く!?」
翌週の月曜日。
悠が明日から再び日本に行くと言い出した。金曜日にニューヨークに帰ってきたばかりだというのに……だ。