【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
 私はソファーに腰掛けながら、シャワーを浴びたばかりの自分の姿を改めて見下ろしてみる。

 ワインレッドのシルクガウンの下には黒いレースのベビードール。下に透けている黒いショーツとお揃いだ。

 ショーツといっても布面積が少なすぎて穿()いている気がしないし、何かの拍子でサイドの紐がほどけてしまうんじゃないかと落ち着かない。

 いわゆる『セクシー下着』というものを身につけるのは初めてなので、臣海さんが気に入ってくれるかどうかも心配だけど……。

 ――でも、臣海さんがプレゼントは『菜月』とリクエストしてくれたから。

 明日は『父の日』。そして今夜は美月がいなくて二人きり。

 だからせめて、今日と明日くらいは彼の希望をぜんぶ叶えてあげたくて、新しい下着を準備した。

 いつも臣海さんが我慢してくれているのは知っているし、それに本音を言えば私だって、思う存分彼に抱かれたいのだ。

 ――今日は臣海さんのわがままを何でも聞いてあげたいな。痛いこととか過激なプレイはさすがに無理だと思うけど。
< 345 / 349 >

この作品をシェア

pagetop