【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
行きの便では予期せぬ再会に驚くあまりそれどころではなかったが、今回は仕掛けたのが自分だからか今のこの状況を楽しむ余裕がある。
菜月は実にキビキビとよく働く。
背筋をピンと伸ばして無駄なく客席の間を歩く姿が見ていて気持ちいい。
紺色の制服が似合っている。サーブ中のピンクのエプロンがとても可愛い。
キチッとまとめた髪も仕事ができる女という感じで魅力的だ。
――まあ、菜月は髪を下ろしていても可愛いし、セックス中の乱れ髪もそそるがな。
ようはどんな姿でもどんな髪型でも、そこにいるだけで最高ということだ。
頬を緩めて恋人の姿に見惚れていた俺だったが、彼女が中年の男性客と笑顔で会話するのを見て胸がモヤつく。
器を下げてもらうのを口実に呼びつけようと、再びコールボタンを押した。
しかしやって来たのは菜月ではなく、彼女と同年代くらいの小柄なCA。
「宮地でございます。空の器を下げさせていただきますね」
笑顔の合間に探るような視線をチラリと向けられて気づいた。
――そうか、この子が菜月の親友『ミヤちゃん』だな。