【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 みるみる顔が真っ赤になり、目つきがトロンとしてきた。
 こちらがハラハラしながら見守っているのに、当の本人は同じものを追加でオーダーしている。

 悠が2杯目を作っている間、彼女は呂律の回らない口調で「クリスマスイヴにニューヨークまで会いに来てフラれるとか、信じられます?」などと一方的に語りはじめた。

 頭がフラフラ揺れている。マズい、カウンターチェアから落ちるぞ!

 俺は思わず駆け寄って彼女の隣に座り、肩を支えた。

「おい、もうやめておけ。あんた酒に強くないだろ」

 しかしフラれ女は聞いていないようで、ヘラリと笑って俺にもたれかかってくる。
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