【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「副操縦士でカッコよくてモテるのに、どうして私なの? とは思ったんですよ。思ったけど、うれしい気持ちのほうが勝っちゃって、これが一生で一度の恋だとか思っちゃって……」
――一生に一度の恋なんて、そんなのあるわけないだろ。
そう思いつつも、こんなに派手で遊び慣れてそうな女が乙女みたいなことを言うんだなと意外に感じた。
彼女が2杯目のロングアイランドアイスティーを両手で持って口に運んだところで、俺が横から奪い取る。
「悠、このグラスを下げろ。どうせもう彼女はわかっちゃいない」
そして悠にグラスを渡してから酔っ払い女に話しかけた。
「部屋はどこだ? コーパイっていうことはJAWの乗務員だな」
今日の宿泊名簿にはJAWの名前があったから、フラれた相手はそこのパイロットなのだろう。
そしてこの飲んだくれ女は十中八九そこのCAだ。
この服装のセンスといい英会話が堪能なことといい、そうに違いないと見当をつける。