【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「よし、部屋に着いたぞ。俺のベッドを貸してやるから服は勝手に脱げよ」

 自分はソファーベッドで寝ることにして、彼女をキングサイズベッドに放り投げる。

「中華鍋って便利じゃないですか〜」
「えっ、中華鍋?」

 寝室を出ようとしていた俺は、予期せぬ話題に振り向いた。

「煮るにも焼くにも使えるし、スープだって油料理だって出来る。だから中華鍋だけ部屋に持って行きたいって言ったのに駄目だって」

「まあ、たしかに中華鍋は万能だと俺も思うが……」

 ――それを彼氏の部屋に持参するって、二股かけてた男からしたら迷惑この上ないだろうな。

「代わりにお弁当を作って欲しいって言ったくせに、今度はお弁当がウザイって、オカンって……オカンで悪いか〜!」

「ハハッ! オカンって」

 思わず爆笑していた。
 オカンって、二股男、上手いこと言うじゃないか。

 しかし俺の反応に目を潤ませはじめた女を見てハッとする。

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