冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「三船さんや蘭さん、それに学園長をはじめとする幾望学園の先生方が数人。芽衣のお母さんが声をかけてくれた、きみの地元の友人もきている」
「いつの間に根回ししていたんですか?」
「弁護士は裏でコソコソ動くのが得意でね。きみは結婚式を挙げることを遠慮していたが、家族や親しい仲間だけを読んだレストランウエディングなら気軽かと思って、計画してみたんだ」

 不敵に笑った彼に、なにもかもしてやられたと思い苦笑する。彼は成優を抱っこして私の手を取り、三人で支度部屋を後にした。

 レストランのメインフロアは外から差し込む自然光で明るく、各テーブルには白やピンク、淡いオレンジの生花の装飾が華やかに施されていた。

 至さんから聞いていた通り家族以外のゲストも多く、東京へ来てからすっかり疎遠になっていた友人たちまでいたので、つい興奮して手を振った。

 新郎新婦席の中央には成優の椅子もあり、司会者の合図で、家族三人そろってみんなにお辞儀をした。

 集まったゲストたちに感謝の意を述べた後、結婚の宣誓をする。指輪交換の時には甥の瑛太くんがリングボーイとして登場し、叶未と大和さんが固唾を呑んで見守る中、緊張の面持ちで私たちに指輪を渡してくれた。

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