冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
それからふたりで楽しいランチタイムを過ごし、弁当箱はあっという間に空になる。
至さんは満足そうに息をついた後、周囲のテーブルにいた子連れの家族を見ながら言った。
「なんだか、芽衣と俺と俺たちの子どもとでこういう場所に来る未来が、自然に思い描けるような気がするな」
「そうですね」
満腹なのもあり、幸せな気持ちに浸りながら返事をしたが、よく考えたら意味深な発言のように思えてドキッとした。
至さんが、私と家族になる未来を思い描いている……。結婚を考えてくれていると受け取っていいの?
だとしたら、今が妊娠を明かすチャンスではないだろうか。今彼が話してくれたような未来がすぐそこまで来ていると知ったら、きっと喜んでくれるはずだもの。
「至さん、実は大事な報告が――」
私がそう切り出すのとほぼ同時に、テーブルの上に置いてあった彼のスマホから着信音が鳴り始めた。
画面を確認した彼は一瞬眉根を寄せた後、「ちょっとごめん」と電話に出る。