冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
「ママ、どうしたの? あせかいてる」
先生に連れられて園の玄関までやってきた成優が、きょとんとしながら指摘する。
「あ、はは……。遅れちゃうかなと思って、急いだんだ」
適当な理由を説明しながらも、園の明るい照明と人の気配にホッとしていた。
成優になにかあったら大変だ。帰りは大通りを通って帰ろう。
幸い、大通りは帰宅途中の学生やサラリーマンの姿も多く、安心してアパートまで辿り着くことができた。
帰宅してすぐ成優と一緒に手を洗い、保育園の荷物を片付けてからキッチンで夕食の支度に入る。
「今日はオムライスにしよっか」
「なゆ、たまごわるー!」
小さな踏み台に上り、元気よく挙手した成優に卵とボウルを渡し、チキンライスに使う食材を冷蔵庫から取り出す。
焼きそばのモヤシと同じく、チキンライスの中に入れた野菜なら成優は食べてくれるので、玉ねぎ、人参、ピーマン、椎茸、それから鶏のモモ肉を用意した。
さっそくそれらを刻もうとしたら、ピンポーン、とインターホンが鳴る。