冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「いえ、私は別に……」
「恐怖を与えられたのは事実でしょう。それとも、彼の言うように〝プレイの一環〟だったんですか?」

 さすがにその質問は心外で、勢いよく首を横に振る。すると、その様子を見ていた難波さんは気まずそうに私に向き直り、ペコッと頭を下げた。

「……すみません」

 小声だったので本当に反省したかどうかは不明だが、こんな場所で頭を下げさせられる決まり悪さもあるだろう。十分気が済んだ私は〝もういいです〟と告げる代わりに、郡司さんを見つめて一度頷いた。

「では、どうぞお帰りください。必ず三船に連絡してくださいね」
「は、はい。どうも、失礼しました」

 難波さんは委縮した様子でペコペコし、私たちの前から去る。私は肩の力を抜き、改めて郡司さんにお礼を言った。

「助けていただき、ありがとうございました。」

 さっきの彼は、まるでヒーローのようだった。婚活パーティーにそこまで本気で期待していたわけじゃないのに、もしやこれは運命の出会いでは……? なんて、胸が躍っている。

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