一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「お前に好きな女ができてよかった。俺が麻王グループを継がず、お前に押し付けたことを悪く思ってる。こんな俺でもね」
「悠世でもたまには悪いと思うこともあるんだな」
「まあ、人生に数回くらいね。で、記者会見するんだろう?」
「琉永の件での記者会見じゃない。新事業の報告の場だ」
悠世は残念そうな顔をした。
――なんの期待だよ。
「モデルの姿で会見してもいいんだぞ?」
「するか! 誰のせいで女モデルに変装させられたと思ってるんだ」
「お前もノリノリだったじゃないか」
――悪いが、最初はまったくノリノリではなかった。
俺が『Lorelei』に連れてくるモデルにダメ出ししたのは悠世だ。
けど、今は嫌々やっていたモデルの仕事もありがたく思う。
――琉永が俺を見てくれたのだから。
麻王理世と琉永の接点はない。
それに、琉永がリセほど興味を持ってくれたかどうかも怪しい。
「そうだな。理世とリセで、誘惑して騙したのは、俺のほうだ」
「悪い男だ」
悠世の褒め言葉に、俺は笑い、麻王の本邸を後にした。
善人が麻王グループののトップに立てるわけがない――そうだろう?
「悠世でもたまには悪いと思うこともあるんだな」
「まあ、人生に数回くらいね。で、記者会見するんだろう?」
「琉永の件での記者会見じゃない。新事業の報告の場だ」
悠世は残念そうな顔をした。
――なんの期待だよ。
「モデルの姿で会見してもいいんだぞ?」
「するか! 誰のせいで女モデルに変装させられたと思ってるんだ」
「お前もノリノリだったじゃないか」
――悪いが、最初はまったくノリノリではなかった。
俺が『Lorelei』に連れてくるモデルにダメ出ししたのは悠世だ。
けど、今は嫌々やっていたモデルの仕事もありがたく思う。
――琉永が俺を見てくれたのだから。
麻王理世と琉永の接点はない。
それに、琉永がリセほど興味を持ってくれたかどうかも怪しい。
「そうだな。理世とリセで、誘惑して騙したのは、俺のほうだ」
「悪い男だ」
悠世の褒め言葉に、俺は笑い、麻王の本邸を後にした。
善人が麻王グループののトップに立てるわけがない――そうだろう?