一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 私の手にキスをしながら、上目づかいで私を誘惑するリセに逆らえなくなる。
 リセが綺麗すぎて、この誘惑に勝てる人なんて、きっといない。
 涙目になる私の唇を再び奪い、今度は深くまで、キスをする。
 
「んぅ……」

 リセの指がショーツにかかって――さすがに、この先は駄目!
 だって、私たちは女同士なのにっ!

「リセ! 待ってください! 女同士でこんなことするなんてっ!」

 私の声に、リセの手がピタリと止まった。
 
「は……? 女?」
「え?」
「なに言ってるんだ」

 リセの不思議そうな声に、目を開けた。
 細身だけと筋肉質な体が見え、その体つきはがっしりしていて、輪郭からして、女性には見えない。
 バスローブがはだけて見えた体は……

「お、男っ!?」

 ――憧れのモデル、リセ。彼女は女性ではなく、男だった。
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