魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
薄いクリーム色で、
襟元と袖口にレースをふんだんに
使ったドレスだった。

「あの・・とてもきれいなのだけど・・
旦那様って・・」

エリィは少し戸惑って、
アンナに聞いた。

「グラゴール様です。
グラゴール・エバンズ様、
ここの領主です」

「それでは・・御挨拶しないと・・お礼も・・」

「残念ですが、グラゴール様は、
もう鉱山の視察に出かけられて、
お戻りになるのは
一週間後なのですよ」

アンナは、
ドレスをベッドの上に広げた。
「ですので、
森から外につながる道が開くのは、一週間後になります」
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