初恋グラフィティ
恭平さんは私のブレザーだけでなく、その下のシャツさえ開け広げてきた。
私はとっさに逃げようとしたけど、彼の左手と両脚とでがっちり押さえられてて身動きが取れない。
そのうちにシャツは全開になり、下着も捲り上げられてしまった。
「嫌っ…!」
「何だ、やっぱ胸おっきいじゃん」
恭平さんは大きく冷たい手の平で再び胸をつかんできた。
「やめて…っ!」
男の人に触れられるのは初めてだった。
でも、恥ずかしいとか気持ちいいとかいう気持ちより先に、これはまずいという危機感を感じた。
私はブレザーの左ポケットに携帯電話を入れていたことを思い出すと、何とかそれに手を伸ばし、助けを呼ぼうと考えた。