骨の髄まで愛してやるよ【メイン更新中】
「ちぎ様、ここから6時間ほど走ったところに古民家があります。一旦そちらへ参りましょう」
古民家……?
「そこで、これから秦さんと二人で生活していくの?」
問いかけると、秦さんは首を横に振った。
「いいえ。ちぎ様にはとある方々とルームシェアしていただきます」
ルームシェア!?
目をまん丸くして話に食いつく。
「待って。何ソレ!? 聞いてない!」
前のめりになる私に、秦さんは『落ち着いてくださいませ』と、肩を宥めた。
落ち着いてられるわけないじゃない!! ルームシェアなんて………そもそも、とある方々って誰よ!?
私、家事なんてできないわよ!?