7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
18時を回ると招待客が続々と訪れあんなに広い家の中が人で一杯になった。
招待客の中にはテレビで観たことがある著名人やスポーツ選手、財界の有名人などとにかく私の人生でお目にかかる機会のない人間が大勢いた。
永斗さんは私の腰に腕を回し、そっと耳元で囁く。
「これからゲストが挨拶にくる。適当にあわせてくれ」
「分かりました」
永斗さんの言葉の通りめまぐるしい勢いでゲストがホストである永斗さんの元へ歩み寄り言葉を交わす。
「やあ、永斗!久しぶりだな!」
「スミス、久しぶりだな。元気だったか?」
「もちろんさ!ところで、隣の彼女は誰だい?」
「沙羅だよ。俺のフィアンセだ」
「本当に?そうか、おめでとう」
永斗さんは挨拶に来る人に私をフィアンセだと紹介して回った。
そのたびに私はにっこりと笑顔を浮かべて愛想を振舞う。
正直、こんな風に振舞っているだけでいいのかと不安になる。
それに、永斗さんにずっと腰を抱かれているせいで気持ちが落ち着かない。
「――永斗さん!」
すると、突然背後からやってきた人物が開いている方の永斗さんの腕を掴んだ。
「やあ、アヤカ。久しぶりだな。元気だったか?」
「もちろんよ、それよりこの人だあれ?」
まるでウエディングドレスのような真っ白なドレスに身を包んだ小柄な女性に見覚えがあった。
昨日永斗さんと話した豊川財閥の令嬢に違いない。
「……この女の人、だあれ?」
「沙羅だ。俺のフィアンセだよ」
「……はっ!?フィアンセ?どういうこと?」
「だから、腕を離してくれ」
永斗さんに腕を解かれたアヤカが憎悪剥き出しの目で私を睨んだとき、彼女の後ろから遅れて父親の豊川会長が姿を現した。
「豊川会長、お久しぶりです。今日は遠いところお越し下さってありがとうございます」
「いや、いい。君にはいろいろな面でお世話になっているからね。ところで、彼女は?」
「俺のフィアンセの柏木沙羅です。沙羅、こちらは豊川会長と娘のアヤカさんだ」
来客者の情報を昨日できる限り頭に入れておいてよかった。
私はやわらかく微笑んで頭を下げた。
「初めまして。柏木沙羅と申します」
「君は日本人なのか?」
「パパ、カシワギって名字よ。日本人に決まってるじゃない」
私の代りに質問に答えると、アヤカは挑むような目を私に向けた。
「アンタ、うちのお父さんの会社のこと知ってるの?」
「はい。豊川財閥といえば、日本でも有名な大財閥です。豊川会長とアヤカ様にお会いできて光栄です」
「ふーん、じゃあ、うちのお父さんの会社って何をやってると思う?」
なんて意地の悪い質問なんだ。わざわざそんなことをここで聞く意味が分からない。
けれど、売られたケンカなら買おう。
「アヤカ、その話は――」
私を助けようと永斗さんが口を挟もうとしたとき、
「金属、化学繊維、自動車、証券、保険、水産、不動産……。まだまだあります」
私は昨日インプットした情報を一気に吐き出した。
それを聞いたアヤカは悔しそうにワナワナと唇を震わせる。
招待客の中にはテレビで観たことがある著名人やスポーツ選手、財界の有名人などとにかく私の人生でお目にかかる機会のない人間が大勢いた。
永斗さんは私の腰に腕を回し、そっと耳元で囁く。
「これからゲストが挨拶にくる。適当にあわせてくれ」
「分かりました」
永斗さんの言葉の通りめまぐるしい勢いでゲストがホストである永斗さんの元へ歩み寄り言葉を交わす。
「やあ、永斗!久しぶりだな!」
「スミス、久しぶりだな。元気だったか?」
「もちろんさ!ところで、隣の彼女は誰だい?」
「沙羅だよ。俺のフィアンセだ」
「本当に?そうか、おめでとう」
永斗さんは挨拶に来る人に私をフィアンセだと紹介して回った。
そのたびに私はにっこりと笑顔を浮かべて愛想を振舞う。
正直、こんな風に振舞っているだけでいいのかと不安になる。
それに、永斗さんにずっと腰を抱かれているせいで気持ちが落ち着かない。
「――永斗さん!」
すると、突然背後からやってきた人物が開いている方の永斗さんの腕を掴んだ。
「やあ、アヤカ。久しぶりだな。元気だったか?」
「もちろんよ、それよりこの人だあれ?」
まるでウエディングドレスのような真っ白なドレスに身を包んだ小柄な女性に見覚えがあった。
昨日永斗さんと話した豊川財閥の令嬢に違いない。
「……この女の人、だあれ?」
「沙羅だ。俺のフィアンセだよ」
「……はっ!?フィアンセ?どういうこと?」
「だから、腕を離してくれ」
永斗さんに腕を解かれたアヤカが憎悪剥き出しの目で私を睨んだとき、彼女の後ろから遅れて父親の豊川会長が姿を現した。
「豊川会長、お久しぶりです。今日は遠いところお越し下さってありがとうございます」
「いや、いい。君にはいろいろな面でお世話になっているからね。ところで、彼女は?」
「俺のフィアンセの柏木沙羅です。沙羅、こちらは豊川会長と娘のアヤカさんだ」
来客者の情報を昨日できる限り頭に入れておいてよかった。
私はやわらかく微笑んで頭を下げた。
「初めまして。柏木沙羅と申します」
「君は日本人なのか?」
「パパ、カシワギって名字よ。日本人に決まってるじゃない」
私の代りに質問に答えると、アヤカは挑むような目を私に向けた。
「アンタ、うちのお父さんの会社のこと知ってるの?」
「はい。豊川財閥といえば、日本でも有名な大財閥です。豊川会長とアヤカ様にお会いできて光栄です」
「ふーん、じゃあ、うちのお父さんの会社って何をやってると思う?」
なんて意地の悪い質問なんだ。わざわざそんなことをここで聞く意味が分からない。
けれど、売られたケンカなら買おう。
「アヤカ、その話は――」
私を助けようと永斗さんが口を挟もうとしたとき、
「金属、化学繊維、自動車、証券、保険、水産、不動産……。まだまだあります」
私は昨日インプットした情報を一気に吐き出した。
それを聞いたアヤカは悔しそうにワナワナと唇を震わせる。