・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「やだなぁ、西田さんが言う程ドジじゃないですから。全部信じないでくださいね」と言い訳がましく副社長に告げるも、無駄な努力だったみたい。
「どうだか」
クスッと笑った顔は、西田さんが私に見せてくれる表情と同じだから。冷たくて怖い印象だった副社長がグッと身近に感じてしまう。
「絶対に大丈夫です。副社長が心配すること無いですよ、うちの仕事で西田さんとご一緒する際は、何かあれば必ず私が守りますから」
「随分頼もしいんだな」
「はい、任せて下さい。秘密を知った以上、私に出来ることならなんでもしますから。遠慮なく言いつけて下さいね」
「ペットの散歩でも、買い出しでも、洗車でも、何でもしますよ」と胸元で力強く握り拳を作り、フン!と鼻息荒く副社長に宣言する私を見るなり、お腹を抱え大爆笑した副社長の笑い声が副社長室に響いた。
へぇ、副社長でも爆笑したりするんだなぁ。笑うと目尻が下がって垂れ目になっちゃうところも、西田さんと同じなんだなぁ。
「あんまり笑わせるな、そんなプライベートなことまで頼むわけないだろ」なんて言いながら、涙まで出して笑っているし。
「どうだか」
クスッと笑った顔は、西田さんが私に見せてくれる表情と同じだから。冷たくて怖い印象だった副社長がグッと身近に感じてしまう。
「絶対に大丈夫です。副社長が心配すること無いですよ、うちの仕事で西田さんとご一緒する際は、何かあれば必ず私が守りますから」
「随分頼もしいんだな」
「はい、任せて下さい。秘密を知った以上、私に出来ることならなんでもしますから。遠慮なく言いつけて下さいね」
「ペットの散歩でも、買い出しでも、洗車でも、何でもしますよ」と胸元で力強く握り拳を作り、フン!と鼻息荒く副社長に宣言する私を見るなり、お腹を抱え大爆笑した副社長の笑い声が副社長室に響いた。
へぇ、副社長でも爆笑したりするんだなぁ。笑うと目尻が下がって垂れ目になっちゃうところも、西田さんと同じなんだなぁ。
「あんまり笑わせるな、そんなプライベートなことまで頼むわけないだろ」なんて言いながら、涙まで出して笑っているし。