・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「朝から変な態度でずっと距離とってるし他人行儀だし。それを聞けばはぐらかすし」と胸につっかえていた不満を吐き出したリュウは、真っすぐに私を見ている。
そして「ハッキリ言ってくれないと、この先の仕事だって集中できない」と言ったのだ。
良かれと思っていた行動のせいで、リュウを振り回してしまっていたのか。仕事中なのにリュウの心を乱してしまっていたのは、やはり私だった。
「私の、せい?」
「そうだよ。俺のことは避けてるくせに、俺以外の人と話す時は笑顔で楽しそうに会話するし。そんな姿、目の前で見せられたらヤキモチ妬く」
拗ねたようにムッとした表情を浮かべ唇を尖らせたリュウが、私から視線を外し前を向いた。
「さっきだって、スタジオでスタッフに呼ばれて嬉しそうに駆け寄って行くし。行ったら行ったで、顔付合わせて至近距離で笑い合っててさ」
もはや愚痴大会のような状況に変わっていく。リュウから発せられる言葉をただ黙って聞くことしかできない。
「言っただろ、相手が女性の友達だとしても嫉妬するの!なのに、さっきは男……」
「リュウのスタッフさんでしょ」と口にした私に向かい「それでも嫌だった」と素直な気持ちを口にするリュウだった。
そして「ハッキリ言ってくれないと、この先の仕事だって集中できない」と言ったのだ。
良かれと思っていた行動のせいで、リュウを振り回してしまっていたのか。仕事中なのにリュウの心を乱してしまっていたのは、やはり私だった。
「私の、せい?」
「そうだよ。俺のことは避けてるくせに、俺以外の人と話す時は笑顔で楽しそうに会話するし。そんな姿、目の前で見せられたらヤキモチ妬く」
拗ねたようにムッとした表情を浮かべ唇を尖らせたリュウが、私から視線を外し前を向いた。
「さっきだって、スタジオでスタッフに呼ばれて嬉しそうに駆け寄って行くし。行ったら行ったで、顔付合わせて至近距離で笑い合っててさ」
もはや愚痴大会のような状況に変わっていく。リュウから発せられる言葉をただ黙って聞くことしかできない。
「言っただろ、相手が女性の友達だとしても嫉妬するの!なのに、さっきは男……」
「リュウのスタッフさんでしょ」と口にした私に向かい「それでも嫌だった」と素直な気持ちを口にするリュウだった。