・LOVER—いつもあなたの腕の中—
「やっぱり、部外者の私が隣になんて座ったから、集中力が乱れたとか?」
「……」
「リ、リュウ?」
何か言ってよ。なにも答えてくれないと、ポンコツな私の頭脳じゃ分からないんだってば。
周囲の目を気にしながらもリュウの顔色を窺う。でも、どんなにリュウを見つめても。その瞳は私に向かう事無く手元のカップに注がれ。リュウが話してくれるまで待つしかないと、口を噤み視線を逸らそうとした瞬間。何かを決意したかのように、顔を上げたリュウの視線が私を捉えた。
「……もっと仕事に集中しろって?」
「そりゃ。リュウにとって、どれも大切な仕事だし」
マネージャーさんが前に言っていたじゃない。評判が悪いと評価が落ちて、この世界を干されて仕事がなくなると。
ならば、その仕事一つ一つを大切にしなければいけないということでしょ?
捉えられた視線から逃げることも出来ずここがカフェの店内だとういうことさえも忘れ、見つめ合ったリュウと私。
私達の間に流れる時間だけが、止まっているように。誰も何も目に入らず、誰の声も耳には入らない。
「なら、俺が仕事に集中できるようにしてよ」
「リュウ?」
「はぐらかさないで、ちゃんと答えて」
「……」
「リ、リュウ?」
何か言ってよ。なにも答えてくれないと、ポンコツな私の頭脳じゃ分からないんだってば。
周囲の目を気にしながらもリュウの顔色を窺う。でも、どんなにリュウを見つめても。その瞳は私に向かう事無く手元のカップに注がれ。リュウが話してくれるまで待つしかないと、口を噤み視線を逸らそうとした瞬間。何かを決意したかのように、顔を上げたリュウの視線が私を捉えた。
「……もっと仕事に集中しろって?」
「そりゃ。リュウにとって、どれも大切な仕事だし」
マネージャーさんが前に言っていたじゃない。評判が悪いと評価が落ちて、この世界を干されて仕事がなくなると。
ならば、その仕事一つ一つを大切にしなければいけないということでしょ?
捉えられた視線から逃げることも出来ずここがカフェの店内だとういうことさえも忘れ、見つめ合ったリュウと私。
私達の間に流れる時間だけが、止まっているように。誰も何も目に入らず、誰の声も耳には入らない。
「なら、俺が仕事に集中できるようにしてよ」
「リュウ?」
「はぐらかさないで、ちゃんと答えて」