・LOVER—いつもあなたの腕の中—
生活する荷物は、送った。航空券は、持った。忘れ物は……たぶん、無い。
見送りを申し出てくれた芽衣と晴海ちゃんには、丁重にお断りした。永遠に会えないわけじゃないし、そもそも見送られたりしたら別れが辛くなる。
それが分かっていたから、私は隆好が乗っているであろう飛行機を見送ろうと、空を見上げることもしなかった。
最後の最後まで素直じゃない私だった。
搭乗口をくぐり飛行機に乗り込む。「長旅は疲れるだろうから」と裕隆さんが手配してくれたファーストクラスになんぞに乗ってしまい、旅行ではないと分かっていながらも少し舞い上がっている。
機内食を取り何度寝を繰り返したか。空港に到着しトランクを引き取り、下り立った場所は異国の地。
教えられた地図を片手に、事前にインストールしておいた地図アプリを起動させた。
しかし案の定。異国の地でもしっかり迷子になってしまった私は、半泣き状態に陥る。誰にも助けを求めることが出来ない。
右を見ても左を見ても、黒人に白人と多人種ばかりで、日本人が見るかるわけもない。
こんな時に出張慣れしている芽衣が居てくれたら、と切に願っても仕方がないのだが。やっぱり不安で押し潰されそうになる。
見送りを申し出てくれた芽衣と晴海ちゃんには、丁重にお断りした。永遠に会えないわけじゃないし、そもそも見送られたりしたら別れが辛くなる。
それが分かっていたから、私は隆好が乗っているであろう飛行機を見送ろうと、空を見上げることもしなかった。
最後の最後まで素直じゃない私だった。
搭乗口をくぐり飛行機に乗り込む。「長旅は疲れるだろうから」と裕隆さんが手配してくれたファーストクラスになんぞに乗ってしまい、旅行ではないと分かっていながらも少し舞い上がっている。
機内食を取り何度寝を繰り返したか。空港に到着しトランクを引き取り、下り立った場所は異国の地。
教えられた地図を片手に、事前にインストールしておいた地図アプリを起動させた。
しかし案の定。異国の地でもしっかり迷子になってしまった私は、半泣き状態に陥る。誰にも助けを求めることが出来ない。
右を見ても左を見ても、黒人に白人と多人種ばかりで、日本人が見るかるわけもない。
こんな時に出張慣れしている芽衣が居てくれたら、と切に願っても仕方がないのだが。やっぱり不安で押し潰されそうになる。