【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「お兄さん一人?あたし達と一緒にカラオケ行かない?」




その待ち合わせ場所では既に昴が待っていた。







寒空の中昴は大学生くらいの女性達からお誘いを受けていた。






「待っている人がいるので」






「ちぇ〜残念。行こう」






昴が断ると、女性たちは残念そうに寒い夜の街に溶け込んで行った。





クリスマスツリーを見上げて依乃里が来るのをひたすら待ち続ける昴。






「雪降ってきたな。ゴホッゴホッ....」







時間が進む度に昴の身体も徐々に冷えていった。


< 81 / 173 >

この作品をシェア

pagetop