再会してからは、初恋の人の溺愛が止まりません
しまった……っ。嫉妬が顔に出てた?

桐谷さんの指摘に、顔が一気に熱くなる。


「そんな頻繁に会ってくれるんだ。すごいねぇ。普通はめんどくさいよ」


やっぱり、私は……。


「彼氏さんも大学の付き合いがあるんだから、ほどほどにしないと重いって思われるよ」


ヤキモチ妬きで、重くて面倒くさい彼女なんだ。


桐谷さんが「ねえ」とお友達に話しかけると、その子は同調するように頷き、ちらりと私に笑いかけた。

小馬鹿にするような感じに見えたのは、私の被害妄想なのかな。


昼休みが終わって、午後の授業が始まったけど、全く身に入らなかった。


悠くんはきつく言えない人だから、無理して私のわがままをきいてくれたんだね。


今日は会う予定がなくて良かった……。

こんな暗い顔見せる訳にはいかない。


“重い彼女になって嫌われたくないよ”
“自分のことばかりだった。ベッタリしないように気を付けなきゃ”


帰宅してからSNSに不安を吐き出すけれど、一向に軽くならない。

私は夜になっても寝付けず、悠くんにベッタリしなくて済む方法を考えていた。

会う頻度を減らしていこうかな……。

でも、どうやって?

その時、私の呟きに返信が来た。


“彼氏一色はメンヘラ一直線だよ”
“趣味とか勉強を優先したら? その方が精神衛生上いいとおもうよー?”


時々私をオフ会に誘ってくれるフォロワーさんだった。

メンヘラ……の意味がよく分からなかったけど、趣味とか勉強の優先はいい考えだと思った。

その瞬間、一つの考えが私の中に閃いた。

予備校だ……!
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