名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~

 熱い息が漏れ体が火照り、体温が上がっている気がする。
 唇が離れると、翔也さんの唇が私の首筋をなぞるように這い、ゾクゾクと官能を引き出された。

 チクッと首元に吸付かれて、翔也さんの独占欲の強さを感じた。そして、こんなに思われている事が嬉しくて、所有痕を付けられる時の痛みさえも快感に変わっていく。

 「あぁ……」
 口から出る息は、体の熱を逃がすように熱く甘い息しか出ない。
 翔也さんの手がお腹のあたりから服の隙間に入りこみ、ナイトブラの間に忍び込む。

 まだ、部屋の電気も消していないし、ベッドにすら辿り着いていない。
 それなのにこんなに体を熱くされ、胸をやわやわと揉まれ、肝心なな部分には触れてくれずにじれったい。

 「ベッド……に……いきたい」
 この先の出来事に期待を寄せつつ呟いた。
 
 それなのにベッドルームの入り口で抱き留められたまま、ゆっくりと私のナイトウエアのボタンを外し始めた。
 肩からナイトウエアをスルリと脱がし足元に落とした。ナイトブラも脱がされ、上半身を露わにされる。
 胸を慌てて隠すと耳元で「綺麗だよ」と囁く。

 ん、もう、ズルイ。
 私が、翔也さんのイケボが好きなのをわかっていて、わざと耳に声を掛けるんだから……。
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