名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~
唇が離れた事が寂しくて、もっと欲しくなる。
「翔也さん」
と呟くと、再び唇が重なった。頭の角度を変え、貪るような深いキスをする。舌を絡め合い口に溢れる唾液を飲み込むと甘いため息が出た。
そして、二人でベッドルームに移動した。
ベッドルームに入るなり、翔也さんが後ろから抱きすくめて来て、私の首筋に顔を埋める。うなじに熱い吐息を感じる。
「夏希さん……」
耳元で、蕩けるようなイケボで名前を囁かれて心臓がドキドキと跳ね上がった。
それなのにドキドキとしている胸を翔也さんの手がそっと撫でる。
自分の心音が、翔也さんにきっと伝わっている……。
私は、首を曲げてキスをねだり、唇を合わせるとクチュクチュとリップ音がベッドルームに鳴り響いた。