すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「……1ヶ月ちょい前は花々里にフラれてめちゃくちゃ辛かったはずなんだ――。最初のうちは確かにあいつのことばっか考えてて……。寝ても覚めてもそのことばかりで。なのにお前と一緒にいるうちにいつの間にかフラれたこと、段々思い出さなくなってた……。花々里の入籍の話を聞いても案外すんなり受け入れられたのは……きっと俺の気持ちに変化が出てきてたからだと思う。――けど、代わりに」
そこで困ったみたいに眉根を寄せて、視線を地面に落とすと、
「鳴宮。……お前のことが気になって仕方なくなってることに気が付いた」
私は、伏し目がちに告げられた柳川の言葉に、小さく息を飲む。
え? 柳川、今なんて……?
「最初のうちはさ、そのさんにお前のことを託した責任みたいなんを感じてるせいかな?って思ってたんだ。けど――」
柳川は困ったような顔で一瞬だけ私を見て……それから再度ふっと視線を横へ逸らすと、
「何かさ、そのさんとお前が仲良くしてるの見ると無性にムカついて……自分でもわけ分かんねぇって思うようになって」
そこで小さく溜め息を落として、恐る恐ると言った風に私の肩を抱いてくる。
私は柳川の体温と、彼の甘い匂いに心臓が忙しなく鼓動を刻んで痛いくらいで。
「今、お前の言葉を聞いてハッキリ自覚した。――俺、鳴宮のこと、好き……みたいだ」
ハッキリ自覚したとか言いながら、「好きだ」って断言してくれないところが何だか柳川らしくなくて。
そのことが逆に、これは現実なのだと私に突きつけてきた。
そこで困ったみたいに眉根を寄せて、視線を地面に落とすと、
「鳴宮。……お前のことが気になって仕方なくなってることに気が付いた」
私は、伏し目がちに告げられた柳川の言葉に、小さく息を飲む。
え? 柳川、今なんて……?
「最初のうちはさ、そのさんにお前のことを託した責任みたいなんを感じてるせいかな?って思ってたんだ。けど――」
柳川は困ったような顔で一瞬だけ私を見て……それから再度ふっと視線を横へ逸らすと、
「何かさ、そのさんとお前が仲良くしてるの見ると無性にムカついて……自分でもわけ分かんねぇって思うようになって」
そこで小さく溜め息を落として、恐る恐ると言った風に私の肩を抱いてくる。
私は柳川の体温と、彼の甘い匂いに心臓が忙しなく鼓動を刻んで痛いくらいで。
「今、お前の言葉を聞いてハッキリ自覚した。――俺、鳴宮のこと、好き……みたいだ」
ハッキリ自覚したとか言いながら、「好きだ」って断言してくれないところが何だか柳川らしくなくて。
そのことが逆に、これは現実なのだと私に突きつけてきた。