すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「……ダメ、か?」

 余りの衝撃に瞳を見開いたまま動きを止めてしまった私に、柳川(やながわ)が不安そうに眉根を寄せる。

 ああ、そう。
 決死の覚悟でした告白に、相手が即答してくれなかったら……すごくすごく不安になるよね。

 めちゃくちゃ分かるよっ!

 とか頭の中ではアレコレたくさん考えているのに。

 全てがなかなかアウトプット出来なくて、胸の中でもう1人の私が、「言凛(ことり)のポンコツ!」って拳(こぶし)を振り上げて怒ってる。


「ダメ……」

 やっとポツンと言葉をつむげたのに、何てこと!
 変なところで声が引っかかって身体が震えてしまった。

 結果、柳川が落胆したように私を抱く腕を緩めたのを感じて違う!って心が騒いで。

「――なわけ、ない……! 嬉しいっ! 信じられないくらい嬉しくて……心臓が破裂しそうっ!」

 今まで喋れなかった分、今度は堰(せき)を切ったみたいに感情が溢れ出して止まらなくなる。

「私ね、私ね、ずっとずっとこんな日が来ること、夢見てたの。ねぇ、柳川っ。これ、現実だよね? ドッキリでした!とか……そんなんじゃないよね!?」

 息が上がるくらい一気に喋り続ける私に、柳川が驚いたようにキョトンとして、それからすぐに大笑いするの。

「俺、お前がそんな一気にまくし立てるトコ初めて見た」

 言って、私をもう1度しっかり抱きしめてくれてから、小さく咳払いして言った。
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