すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「し、失礼します……」

 緊張のあまりソワソワしながらそう言ってヒロの横へ座ったら、「いや、ここお前ん()」って笑われて。

「そっ、それもそうですねっ」

 って言ったら、「なんで敬語」ってまたしても突っ込まれた。


 ――ヒロは覚えてないかもしれないけれど、私、ずっと片想いしていた人がいたって言ったよね? それが貴方なんだよ? 挙動不審にもなるわよっ。

 なんて思いつつ。

「だ、だって……き、緊張するんだもんっ」

 仕方なく素直に白状して、太ももの上に乗せた手をギュッと握り締めたら、「オ、レも……緊張してるから安心しろ」って。

「何それ、全然安心材料じゃないよっ!?」

 思わず今度は私が笑いながら突っ込んで。
 でも、何だかそのおかげで2人して笑い合うことが出来て、ちょっとだけ張り詰めていた糸が緩んだ気がした。
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