すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
 とりあえず乾杯しようかって、各々買ってきたお酒をグラスに注いで2人してグラスを掲げてみたものの、「何に?」って戸惑って。

 もうこれしかない!と思った私が

「え、っと……お、お付き合い開始記念日に……乾杯?」

 恐る恐るそう言ったら、ヒロが一瞬瞳を見開いてから、

「改めて言われると照れ臭いけど……末永くよろしくお願いします」

 って続けてくれて、何だかプロポーズみたいだなってめちゃくちゃ照れてしまった。

「もぉ、それ反則っ!」

 照れ隠しにそう言いながら、恥ずかしさを誤魔化すみたいにグラスを満たしたコークハイをグイッと一気に煽ったら、ヒロが「急にそんなに飲んで平気か?」ってオロオロするの。

 ――いやん、大好きな人に心配されるの、すっごく幸せっ。

 大丈夫よってコクコクうなずきながら、

「ね、食べて食べて」

 ――せっかく作ったおつまみ、ヒロに堪能してもらいたいっ。

 そう思って、焼酎に一番合いそうな〝大葉とラディッシュの焼きタラコのせ〟(今命名しました!)を取り皿に取ってヒロに手渡す。

 そこで私、ハッとした。
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