すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
ちゅく、っと口の中をヒロの熱い舌でかき回されて。
「ふ、ぁっ」
途端、身体から力が抜けて倒れそうになった私は、思わず彼にギュッと縋り付いて甘えたような声を漏らす。
「桃の香り強えーな」
唇をチュッと吸い上げるようにして口付けをほどくなり、ヒロがそう言ってククッと笑った。
その言葉に、にわかに照れ臭くなった私は、酔いが一気に吹き飛んでいくのを感じて。
「桃の……飲んでた、からっ」
ヒロの視線から逃れるみたいに、机上に置かれたグラスに目をそらしたら、「うん、分かってる」ってそっと頬に手を当てられて、顔ごと眼差しを軌道修正される。
そうしてそのまま瞳を覗き込まれるように見つめられて、
「コト、このまま続けて……いい?」
真剣な表情で問いかけられた私は、ヒロが告げた「このまま続ける」が何を意味しているのかを悟って真っ赤になった。
自分でも分かるぐらい心臓がバクバク言っているのが分かる。
――どうしよう、どうしよう、どうしようっ!
「ふ、ぁっ」
途端、身体から力が抜けて倒れそうになった私は、思わず彼にギュッと縋り付いて甘えたような声を漏らす。
「桃の香り強えーな」
唇をチュッと吸い上げるようにして口付けをほどくなり、ヒロがそう言ってククッと笑った。
その言葉に、にわかに照れ臭くなった私は、酔いが一気に吹き飛んでいくのを感じて。
「桃の……飲んでた、からっ」
ヒロの視線から逃れるみたいに、机上に置かれたグラスに目をそらしたら、「うん、分かってる」ってそっと頬に手を当てられて、顔ごと眼差しを軌道修正される。
そうしてそのまま瞳を覗き込まれるように見つめられて、
「コト、このまま続けて……いい?」
真剣な表情で問いかけられた私は、ヒロが告げた「このまま続ける」が何を意味しているのかを悟って真っ赤になった。
自分でも分かるぐらい心臓がバクバク言っているのが分かる。
――どうしよう、どうしよう、どうしようっ!