すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「当たり前、だよ? ――私ね、初めても、その先も、ずっとずっと……ヒロが相手じゃないと、嫌、だな? だから……えっと、もしも今日無理だったとしても……また次がある、って思えば……少しは気が楽になったり……しません、か?」

 私たちの関係は……つい数時間前に始まったばかりなんだもの。

 そうして、これから先もずっと……。

「末長く……一緒にいてくれるん、でしょ? ――柳川(やながわ)寛道(ひろみち)……さん」


 言って、ほんの少しヒロの腕の中で身じろいで距離をあけると、私は彼の頬を両手でギュッと挟んで、初めて自分からヒロの唇を奪った。

 ヒロがしてくれるみたいに、舌を絡めるような大人のキスは無理だけれど、この唇は私だけのものだよって言うマーキングくらいは出来たかな?

 そう思って間近でヒロを見つめたら、「コト、初心者相手に(あお)りすぎ」って吐息混じりに苦笑された。

「あ、煽っ……!?」

 もちろんそんなつもりは微塵もなくて。

 ヒロが物凄く照れた顔で私を見つめてくるから、急に恥ずかしくなってドギマギしてしまった。


「えっと……とりあえずベッド、行く?」

 ヒロに真剣な顔で見つめられた私は、小さな声で「はい」って応えてうなずいた。
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