すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「あ、あのねっ、わ、私っ。その……こ、う言うこと……初めて、なん、です……が……それでもよろしいです、か?」
しどろもどろになりながらヒロを見上げたら、ギュッと抱きしめられて「誘っといてごめん。実は俺も……なんだけど……」って耳元で小さく落とされた。
一瞬「うそ」って思ったけれど、考えてみたらヒロはほんの少し前まで幼なじみちゃん一筋だったのだ。
その子とそう言う雰囲気になったことがないならば、経験がないのも当然な気がして。
そういうところが、一途で真っ直ぐなヒロらしいなって思ったら、そんな不器用な彼のことが無性に愛しくて堪らなくなった。
「う、まく……できるか分からない、けど……私、ヒロとしたい、な?」
初めて同士で、ちゃんと最後まで出来るか心配じゃないか?って聞かれたら物凄くドキドキなんだけど。
それでももしも許されるなら、私はヒロとひとつになりたい。
「もちろん俺も……なんだけど……。鳴宮言凛さんは……経験値ゼロの俺が初めての相手でも……ホントに構いませんか?」
いつもとは少し違う口調で問いかけてくるヒロの声はすごく不安そうで。
初めてで、どうしたらいいか分からなくて混乱しているのは私だけじゃないんだ、って思い知らされた気がした。
しどろもどろになりながらヒロを見上げたら、ギュッと抱きしめられて「誘っといてごめん。実は俺も……なんだけど……」って耳元で小さく落とされた。
一瞬「うそ」って思ったけれど、考えてみたらヒロはほんの少し前まで幼なじみちゃん一筋だったのだ。
その子とそう言う雰囲気になったことがないならば、経験がないのも当然な気がして。
そういうところが、一途で真っ直ぐなヒロらしいなって思ったら、そんな不器用な彼のことが無性に愛しくて堪らなくなった。
「う、まく……できるか分からない、けど……私、ヒロとしたい、な?」
初めて同士で、ちゃんと最後まで出来るか心配じゃないか?って聞かれたら物凄くドキドキなんだけど。
それでももしも許されるなら、私はヒロとひとつになりたい。
「もちろん俺も……なんだけど……。鳴宮言凛さんは……経験値ゼロの俺が初めての相手でも……ホントに構いませんか?」
いつもとは少し違う口調で問いかけてくるヒロの声はすごく不安そうで。
初めてで、どうしたらいいか分からなくて混乱しているのは私だけじゃないんだ、って思い知らされた気がした。