すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「ごめん、コト。……嫌、だった?」

 私がギュッと身体を強張らせたのを敏感に察知したヒロが、口付けを解くと申し訳なさそうにそう問いかけてきて。

 私は、慌てて首を横に振った。

「い、嫌じゃない……っ! あの……私、ただ――、ちょっとびっくりしちゃった、だけ、なの……」

 申し訳なさそうに私の身体から離れたヒロの手を掴むと、私は恐る恐る自分の胸に彼の手を誘(いざな)って、そっとふくらみに押し当てた。

 そんなことをするのはとてもはしたないことに思えて凄く恥ずかしかったけれど、でも……私、ヒロに触れて欲しいんだよ?って、行動で伝えたかったの。

 その方法がこれしか思いつけなくて。

 ヒロの手を掴んだまま、照れ隠しにギュッと目を閉じたら、ヒロが私の耳元に唇を寄せて「コト、触れるの許してくれて有難うな」ってささやいてくれた。
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