すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
 ふと見上げたら、熱に浮かされて潤んだヒロの瞳と目が合って……ヒロにこんな顔をさせているのは、他ならぬ自分なんだって自覚して、さらに一層心臓が高鳴った。

 と、ヒロの手がブラウスのすそから中に入ってきて……。
 でもそこにはまだタンクトップとブラがあることに気が付いて、もどかしそうにタンクトップをたくし上げようとするの。

 そのぎこちない仕草がたまらなく愛しくて。


「……待って、ヒロ。私も……脱ぐ、から……」

 脱ぐ、のところはさすがに恥ずかしくてすんなり続けられなくて、尻すぼまりみたいに小声になった。


 ブラウスを脱いで、ジーンズのフロントボタンを外してから、そろそろとタンクトップのすそをジーンズから引き出すと、躊躇(ためら)いながらそれも脱いで、ブラだけになる。

 でも、最後に残ったブラ(それ)だけは、どうしても取ってしまうのが恥ずかしくて。

 それを見たヒロが、「なぁコト。お前の下着、俺が外してもいい?」と聞いてきた。

 そんなこと聞かれるなんて思っていなくて。
 驚いて彼を見上げたら、ヒロが熱に浮かされた目で私を見つめていた。

 ブラの着脱権をヒロに委(ゆだ)ねることは、彼に最後の砦(とりで)をあけ渡すみたいで……何だかすごく恥ずかしくてキュンとする。

 今から私、ヒロに征服されちゃうんだ……という思いに、羞恥心と期待で身体がますます火照(ほて)ってくるようで。

「……よ、ろしく……お願い、します……」

 半裸のヒロにしがみついてそうお強請(ねだ)りしたら、素肌が触れ合う感触に血が沸騰(ふっとう)しそうなくらい照れ臭くなった。
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