すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「ヤベェな。直接肌が当たんの、すげぇく(・)る(・)……」

 ヒロが低い声で私の耳元、ボソリとそう漏らしただけで、同じ気持ちを共有できているという喜びに、下腹部がじゅん、と熱くなる。


 ほんの少しの刺激でも過敏に反応してしまうのに、ヒロの手がゆっくりと背中を這って、ブラのホックにかかったのを感じた私は、緊張で思わず身体に力が入った。

 もっと手間取るはずだと勝手に思っていたのに、ヒロが思いのほかモタつかずにホックを外したのが、不意に緩んだ締め付けで分かって驚いて。

 同時に、今ヒロから身体を離したら、きっと支えを失ったブラは容易く胸から離れてしまうって気が付いた。

 そう思ったらヒロから離れるのが物凄く躊躇(ためら)われて。


 そうこうしているうちに、

「コト……」

 ヒロが私の名前を切なく呼んで両肩に手をかけると、そっと身体を引き剥がして、そのまま肩を滑り降りるよう動かした手で、肩紐を連れ去ってしまう。
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