すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
 布団からそっと手を伸ばして、脱いだばかりのジーンズをベッド下にストッと落としたところで、私の行動をじっと見つめているヒロと目が合った。

「――っ!」

 何だか見られていたと思ったら急に恥ずかしくなって、声にならない悲鳴を上げたらクスッと笑われて。

「コトってさ。大胆なのか恥ずかしがり屋なのか分かんねぇトコ、あるよな」

 言われて、自分の行動のあれこれを振り返ってにわかに恥ずかしくなる。

「だ、だって……」

 ヒロと早くひとつになりたくて、自分も頑張らなきゃ!って思ったの、なんて言えるわけ……ない。

「俺の手ぎわが悪いから、だよな。うまく脱がせてやれなくてホントごめんな?」

 いつもみたいにそっと頭を撫でられて、私は慌ててふるふると首を横に振る。

「私だって、男の人の服の構造はよく分からないもん。ヒロが……私の服に戸惑うのは当然……だよ?」

 ましてや、先にも言ったように、今日の私はタイトなジーンズを履いていて、汗とかかいたら自分でも脱ぐのに苦労するぐらい難易度が高めなの。

 上にしたって、タンクトップやら何やらアレコレ重ねすぎていたと反省中。

 今日、もしも私が前開きのシャツワンピをチョイスしていたならば、きっとヒロは難なく私の身ぐるみを剥がせていたと思う。

 それに――。
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