すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
***

 ヒロと入れ替わるように、肌掛け布団と一緒にベッドに置かれていたタオルケットにくるまってお風呂に向かおうとして。

 極力普通に歩いたつもりだったけれど、足の間の違和感は未だ健在中のため動きがぎこちなかったみたい。

 ヒロに、
「コト、……えっと……ひ、ひとりで平気か?」
 そんな風に声を掛けられて、肩がビクッと跳ねた。

 振り向けないままに「だ、だいじょーぶ」と応えたら、不意にタオルケットごと背後からギュッと抱きしめられた。

「ひゃっ」

 ヒロ、お風呂上がりはパンツとTシャツは身に付けてくれていたから、平気。
 「私の背後のヒロは裸じゃない、裸じゃない、裸じゃないぞ!」と念仏のように心の中で唱えて平常心を保とうと頑張ってみる。

 あ! けどどうしよう!
 考えてみたら、私のほうがタオルケットの下、まだ全裸で……ほぼ裸でしたっ!

 タオルケット、心許(こころもと)なーいっ。

 さっきヒロに被せてもらった肌掛け布団のほうを纏(まと)っとくべきだったー!


 なんてことをグルグルと考えながら、私、予期せぬ事態に頭がショート寸前です。
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