すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
***
「昨日はお疲れ〜。ふたりともあの後ちゃんと家に帰れた?」
ゼミの研究室にヒロと一緒に入ると、白衣姿のそのさんが、顕微鏡からチラリと顔を上げてそう声を掛けてきた。
――ゼミで気まずくなるんは嫌じゃけ、次に会ったときは……お願い。今まで通り話しかけて? 俺も極力頑張るけぇ。
過日そうポツリと落とした言葉のままに、そのさんはいつも通りの雰囲気で声を掛けてくださって。
それがギュッと胸を締め付けてくるみたいで、ヒロとのこと、ちゃんとそのさんに報告しなきゃって思った。
たまたま席を外しておられるだけなのか、いつも大抵そのさんと一緒にいるはずの田中先輩の姿が見当たらないことと相まって、心臓がドクドクと高鳴り始める。
「あ、あの……そのさん」
――私、ヒロと。
そう続けようとしたら、それより早くヒロが口を開いた。
「昨日はお疲れ〜。ふたりともあの後ちゃんと家に帰れた?」
ゼミの研究室にヒロと一緒に入ると、白衣姿のそのさんが、顕微鏡からチラリと顔を上げてそう声を掛けてきた。
――ゼミで気まずくなるんは嫌じゃけ、次に会ったときは……お願い。今まで通り話しかけて? 俺も極力頑張るけぇ。
過日そうポツリと落とした言葉のままに、そのさんはいつも通りの雰囲気で声を掛けてくださって。
それがギュッと胸を締め付けてくるみたいで、ヒロとのこと、ちゃんとそのさんに報告しなきゃって思った。
たまたま席を外しておられるだけなのか、いつも大抵そのさんと一緒にいるはずの田中先輩の姿が見当たらないことと相まって、心臓がドクドクと高鳴り始める。
「あ、あの……そのさん」
――私、ヒロと。
そう続けようとしたら、それより早くヒロが口を開いた。