すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「あー、もちろん未練がないっちゅったら嘘になるけぇね。――俺、ぶっちゃけそう言う粋なキャラじゃないし、そんなカッコええことは言わんよ? けどさ、俺のせいで鳴宮さんが辛いのは嫌じゃし、逆に俺のお陰で幸せになれたっちゅーんじゃったら……当て馬になった甲斐があったって思えるじゃん?」
言って、そのさんが八重歯を見せてヘラリと笑って。でもその笑顔のなか、黒縁眼鏡の奥の目は悲しそうに揺れて見えた。
そのさんはまるでそれを隠したいみたいにウルフカットにしたシルバーアッシュの前髪をかき上げて……。
おもむろに椅子から立ち上がると、いきなり私とヒロをギュッと抱き締めていらした。
「そのさんっ!?」
「きゃっ」
ヒロの驚いた声と、私の小さな悲鳴にクスッと笑うと、そのさんってば私達の背中を軽くトントン、と叩きながら「おめでとう」って言ってくれるの。
「収まるべきところに収まった感じじゃん? 悔しいけどさ、ええ感じじゃの、とも思うちょるよ」
ギュッと抱きしめられているから、そのさんがそのセリフをどんな表情で言って下さっているのかはよく分からない。
でも――。
自分をフッた相手と、その彼氏にこんなに優しく出来るそのさんは本当にかっこいい素敵な先輩だなって思った。
言って、そのさんが八重歯を見せてヘラリと笑って。でもその笑顔のなか、黒縁眼鏡の奥の目は悲しそうに揺れて見えた。
そのさんはまるでそれを隠したいみたいにウルフカットにしたシルバーアッシュの前髪をかき上げて……。
おもむろに椅子から立ち上がると、いきなり私とヒロをギュッと抱き締めていらした。
「そのさんっ!?」
「きゃっ」
ヒロの驚いた声と、私の小さな悲鳴にクスッと笑うと、そのさんってば私達の背中を軽くトントン、と叩きながら「おめでとう」って言ってくれるの。
「収まるべきところに収まった感じじゃん? 悔しいけどさ、ええ感じじゃの、とも思うちょるよ」
ギュッと抱きしめられているから、そのさんがそのセリフをどんな表情で言って下さっているのかはよく分からない。
でも――。
自分をフッた相手と、その彼氏にこんなに優しく出来るそのさんは本当にかっこいい素敵な先輩だなって思った。