すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
と、すぐ背後、戸口のところでドサッと重たい音がして。
「おーい、川本ぉ〜。後ろつかえてるんだけどぉ〜」
田中先輩の声と一緒に、背後に誰かが入ってくる気配がした。
「あれっ、梨香子? 今日はバイトじゃないん?」
そのさんがそう言って私とヒロを解放してくれて。
自由になった身体で振り返ると、私たちのすぐ後ろに黒髪サラサラストレートを肩口で切りそろえた、ちょっぴり垂れ目の綺麗な女性が立っていた。
白いノースリーブワンピースがすごく似合っている彼女は、どうやら田中先輩に押されるようにして、うちのゼミ研室に押し込まれてしまったみたいで、
「田中のバカっ。何で押すのよぅっ」
と耳まで真っ赤にして抗議しているところだった。
「いや、だって川本がうちのゼミの入り口塞いでたからつい……」
どうやらそのさんと、田中先輩と、垂れ目の彼女は知り合いみたい。
ヒロとふたり、そんな3人のやり取りをポカンと眺めていたら、「あ、彼女、俺たちと同じクラスの川本梨香子ね」とそのさんが紹介してくださる。
「で、何しにきたん、梨香子。俺、バイトやめたけん、もう一緒には行かれんっちゅったよね?」
そのさんが言って、梨香子さんに向き直った瞬間。
彼女が一瞬だけ悲しそうに眉根を寄せたのが見えて、私は「あ、この感じ身に覚えが……」と思った。
「おーい、川本ぉ〜。後ろつかえてるんだけどぉ〜」
田中先輩の声と一緒に、背後に誰かが入ってくる気配がした。
「あれっ、梨香子? 今日はバイトじゃないん?」
そのさんがそう言って私とヒロを解放してくれて。
自由になった身体で振り返ると、私たちのすぐ後ろに黒髪サラサラストレートを肩口で切りそろえた、ちょっぴり垂れ目の綺麗な女性が立っていた。
白いノースリーブワンピースがすごく似合っている彼女は、どうやら田中先輩に押されるようにして、うちのゼミ研室に押し込まれてしまったみたいで、
「田中のバカっ。何で押すのよぅっ」
と耳まで真っ赤にして抗議しているところだった。
「いや、だって川本がうちのゼミの入り口塞いでたからつい……」
どうやらそのさんと、田中先輩と、垂れ目の彼女は知り合いみたい。
ヒロとふたり、そんな3人のやり取りをポカンと眺めていたら、「あ、彼女、俺たちと同じクラスの川本梨香子ね」とそのさんが紹介してくださる。
「で、何しにきたん、梨香子。俺、バイトやめたけん、もう一緒には行かれんっちゅったよね?」
そのさんが言って、梨香子さんに向き直った瞬間。
彼女が一瞬だけ悲しそうに眉根を寄せたのが見えて、私は「あ、この感じ身に覚えが……」と思った。