すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「究(きわむ)の方こそバカじゃないの!?」

 って涙目で梨香子さんがそのさんを睨んだ。


 ああ、このあれこれ食い違ってうまくいってない感じ。凄く既視感があって辛いです――。


 これはさすがに、黙っているのが何だか辛くなってきた。


「あ、あのっ――」

 居た堪れなくなった私が口を開こうとしたのを片手でスッと制して、ヒロが言った。


「実はそのさんね、昨(・)日(・)彼(・)女(・)と(・)別(・)れ(・)た(・)みたいですよ? だから川本先輩さえ気になさらないんなら、今まで通りそのさんに送り迎えしてもらっても問題ないんじゃないですかね?」


 さっきから話に出ているバイト先って、昨夜行ったあの居酒屋かな。


 私がそう思って、梨香子さんとそのさんと田中先輩を順繰りに見つめたら――。
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