すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「居酒屋なんて俺、梨香子には向かんと思うって一緒にバイトしよる時から再三言いよったじゃろ? 俺ら、もう4年じゃし、色々やらんといけんこととかもあるじゃん? じゃけぇ……その、あれよ」

 そこで決まり悪そうに一旦言葉を止めると、そのさんが梨香子さんの方を睨み付けるようにして言うの。

「お前が……図書館とかで調べ物すんのに遅くなるっちゅーんなら付き合っちゃらんこともない。けど、あんな飲兵衛(のんべえ)に囲まれるようなバイト先(トコ)への送り迎えは金輪際(こんりんざい)しちゃらんし、お前がバイトするけぇって飲みにも行かん。――そのつもりで今後の身の振り方を考えーよ?」

 そのさんが珍しく強い口調で一気に言ったと同時、田中先輩がくすくす笑って。

 それに気付いたそのさんが、田中先輩をガシッと捕らえると、
「もち、そん時は田中も連れて行くけん、ふたりきりにはならんよーに配慮しちゃる。安心しい」
 って、梨香子さんを見るの。
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