すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「鳴宮、体調悪いって嘘じゃろ?」
グッと手首を握られたまま。
そのさんが私を踊り場の壁際に追い詰める。
「あ、あの……じ、実は昨夜ちょっと友人と飲み過ぎまして……それで頭痛が――」
午前中まではほんの少し二日酔い気味で、頭の奥がズンと重かった。
今はそんなことないのだけれど、私はそう言ってそのさんの追及から逃れようとして。
「ホンマに?」
スッと伸びてきたそのさんの指先が、あごにかかってうつむいていた顔を上向けられる。
「まあ言われてみれば確かにちょっと顔色悪いみたいな気もすんけど……。実際は俺らの会話聞いて居た堪れんなったっちゅーんが正解じゃないん?」
ドキッとした。
何でこの人はこんな何でも見透かしたような物言いをするんだろう。
動揺が顔に出て、ソワソワと視線を揺らせた私に、そのさんが眉根を寄せた。
「図星じゃったか! ホンマごめんな? 別に鳴宮に嫌な思いさせたかったんじゃないんよ? それだけは信じて?」
真っ直ぐに見つめられて、私はうなずこうとして……あごに手をかけられたままなのに気付いて「はい」と小さく答えた。
グッと手首を握られたまま。
そのさんが私を踊り場の壁際に追い詰める。
「あ、あの……じ、実は昨夜ちょっと友人と飲み過ぎまして……それで頭痛が――」
午前中まではほんの少し二日酔い気味で、頭の奥がズンと重かった。
今はそんなことないのだけれど、私はそう言ってそのさんの追及から逃れようとして。
「ホンマに?」
スッと伸びてきたそのさんの指先が、あごにかかってうつむいていた顔を上向けられる。
「まあ言われてみれば確かにちょっと顔色悪いみたいな気もすんけど……。実際は俺らの会話聞いて居た堪れんなったっちゅーんが正解じゃないん?」
ドキッとした。
何でこの人はこんな何でも見透かしたような物言いをするんだろう。
動揺が顔に出て、ソワソワと視線を揺らせた私に、そのさんが眉根を寄せた。
「図星じゃったか! ホンマごめんな? 別に鳴宮に嫌な思いさせたかったんじゃないんよ? それだけは信じて?」
真っ直ぐに見つめられて、私はうなずこうとして……あごに手をかけられたままなのに気付いて「はい」と小さく答えた。