すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「さっき柳川(やながわ)が言いよった言凛(ことり)ちゃんが好きな相手って……俺じゃなくて柳川のことじゃないん?」

 ドキッとした。

 どうして柳川には全然気付いてもらえない気持ちに、究(きわむ)さんはいとも簡単に勘付いてしまうんだろう。


「あ、あの……私……」

 涙目で究(きわむ)さんを見上げたら、ふっと一瞬だけすごく悲しそうな目をしてから、柔らかく微笑みかけられた。


「ああ、やっぱ図星じゃったかぁー」

 言われて、申し訳なさに眉根を寄せたら、「そんな顔せんのよ」って頭に乗せられたままだった手でポンポンとされた。

「言凛(ことり)ちゃん、めちゃくちゃ分かりやすく柳川に好き好きオーラ出しとるのに……。逆にアイツ、何であんな鈍いんかねぇ?」

 私はその言葉に、「柳川、ずっと幼なじみの女の子一筋なので……他は見えないだけだと思います」って。
 無意識にアイツを庇うようなことを言ってしまって。

「ん。俺もそれは知っちょるよ。けど……あんな風に傷付けられたのに、言凛(ことり)ちゃん、柳川の肩もつとか……。ホンマにあいつのこと好きなんじゃね」

 究(きわむ)さんが、一瞬辛そうに眉根を寄せたのが分かって、私はハッとさせられる。
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