すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
「いっ、家になんてっ」

 呼んだこともないのにっ!て言いそうになって、柳川(やながわ)がほんの数席先にいるのを思い出して、グッと言葉に詰まる。


 付き合ってひと月以上経つのに、彼氏を家に招待していないのはおかしい気がするし、かと言って来てもらったことがあると嘘をつくのも何だか嫌で。


 結果、(きわむ)さんの話をすること自体がダメなことに思えてきてしまう……。


 (きわむ)さんの意思を汲むなら、逆にガンガン柳川に聞こえるように上手くいってるアピールをするべきなんだというのは分かっているんだけど、どうしても(きわむ)さんのリードがないと煮え切らない態度になっちゃうの。


 何なら、家に来たことのある異性は柳川だけだよ!?って力説したいくらいだもん。



 ふと気になってちらちらと視線を転じたら、何故か()()()()柳川(やながわ)と目が合ってしまってドキッとする。

 今日はいつものお友達たちと一緒じゃないのかな?
 柳川は珍しくひとりで座っていて。

 焦るあまり、即座に視線をそらしてしまったけれど、感じ悪かったかも。周りに友人たちもいなかったんだし、「やっほー」みたいなノリで、小さく手くらい振るべきだった?
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