すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
 そういえば、フリーの時に触れられたことはあったけれど、そのさんと付き合うようになってからはこういうスキンシップ自体なくなっていたんだと、今更のように気がついた。

 柳川(やながわ)が幼馴染みちゃんにフラれた直後というのもあったと思うけれど、考えてみたらあの飲み会以後、私たちは不自然なくらいギクシャクしていて。


 私が幼馴染みちゃんの陰に怯えまくっていたように、柳川は柳川で、そのさんと私の関係を意識していたのかも。

 ――それに気付かないとか……私の、バカ、バカ、鈍感!


 重くなった空気を誤魔化すみたいに
「服……」
 言って柳川のTシャツの汚れを指さしたら、「ああ、これ。結構目立つな。――なぁ、鳴宮(なるみや)。俺、一旦家に帰って着替えてきていいか?」って聞かれて。

 私はコクン……とうなずいた。
 さすがにこのままの格好で行動するのは柳川だって嫌だよね。

「20分ぐらいで戻って来れると思うから。洗濯終わったら、すぐ出れるように支度して待っといてくれ」
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