若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
「こんなに震えてるのに?」
震えているのはマイルが迫ってきているからだ、と言おうとして、マツリカは黙り込む。
彼の腕が彼女を抱えて、ドレスの背中についていたジッパーに手をかけていた。
「ちょ、やめてよ!」
「ほかにも傷つけられてないか確認するだけだよ。オレにまかせて」
「やだ……ッ」
無慈悲にジッパーをおろされ、はらりとドレスが肩から落ちる。
着ていた下着はカナトが選んでくれたものだったのですこし安心したが、それでもこの状態は危険すぎる。首筋だけでなく、腕や胸元にも刻まれているカナトの証を暴露されたマツリカは慌てて自分の腕で胸元を隠そうとするが、マイルに腕をとられてそのまま抱きしめられてしまう。
「オレはりいかのこと、姉だなんて思ったこと、一度もなかった。あの男に奪われたと知って、気が気じゃなかった。もう、誰にも媚を売る必要なんかないよ。オレのもとにずっといればいい。そのためにオレは父さんの会社をおおきくしているんだ。オレがりいかや義母さんを苦しめた鳥海を蹴落としてやる。だから」
震えているのはマイルが迫ってきているからだ、と言おうとして、マツリカは黙り込む。
彼の腕が彼女を抱えて、ドレスの背中についていたジッパーに手をかけていた。
「ちょ、やめてよ!」
「ほかにも傷つけられてないか確認するだけだよ。オレにまかせて」
「やだ……ッ」
無慈悲にジッパーをおろされ、はらりとドレスが肩から落ちる。
着ていた下着はカナトが選んでくれたものだったのですこし安心したが、それでもこの状態は危険すぎる。首筋だけでなく、腕や胸元にも刻まれているカナトの証を暴露されたマツリカは慌てて自分の腕で胸元を隠そうとするが、マイルに腕をとられてそのまま抱きしめられてしまう。
「オレはりいかのこと、姉だなんて思ったこと、一度もなかった。あの男に奪われたと知って、気が気じゃなかった。もう、誰にも媚を売る必要なんかないよ。オレのもとにずっといればいい。そのためにオレは父さんの会社をおおきくしているんだ。オレがりいかや義母さんを苦しめた鳥海を蹴落としてやる。だから」