義弟が『俺、異世界賢者の転生者だ』と言い出した【中編】
武田先輩は次々に思いついたこと口にしていく。よほど楽しいらしい。
「人はメタンガスを発生させることもできるだろう?って、ごめん、ちょっと汚い話になるけれど……あー、うん。野郎どもと一緒のノリで話して悪い」
武田先輩が頭をかいた。
「かまいませんよ。あれですよね。お腹の中で発生するってやつ。よく火が付くかみたいな動画を動画サイトにアップしてる人とかいますもんね……。好きですよね、男子ってそういうの」
くすくすと笑う。
前世の記憶が戻る前の和樹だってそうだ。
お尻にライター近づけるっていうあほなことしようとして父親にこっぴどく叱られていた。
あ、前世の記憶が本当にあるかどうかは怪しいけどね。まぁ、単純に大人になったのか、それとも興味が異世界にうつっただけなのか。
さすがに今は高校生だからもうやらないかな。
「先輩知ってます?そのメタンガスって、便秘の人って口からも出るんですって」
そういえば、それを知った和樹が「母さん便秘だろ!」とライターを母さんの口に近づけてこっぴどく叱られてたんだった。
「へー、それは初耳だ。だけど、そうするとメタンガスを意識して体から放出させることができれば、静電気と合わせて火を出すことができるってわけだね」
なるほど!
メタンガスと静電気で火魔法!
なんかますます現実的になってきた!
■13
「それに、静電気をためた塩ビパイプやストローを水道の水に近づける実験を見たことがないかい?水道の水が真下じゃなくて静電気に影響されて曲がるんだ」
「あ、見たことあります!」
武田先輩が楽しそうに言葉を続ける。
「つまり、静電気で水を動かすこともできるってことだ」
「水魔法ですね!」
す、すごい!すごい!
静電気で水魔法!
「そう!もし、体に多くの静電気をためることができ、その静電気を自由に操れることができたら、水魔法、火魔法、雷魔法が使えるってことだ!」
興奮気味にテーブルの上に手を出して指を上げる。
「先輩!雷は光るから、光魔法も使えるんじゃないですか?」
私も武田先輩もめっちゃ前のめり。
「結梨くん、いい着眼だ!そうだ!」
武田先輩の手が私の手をがしっとつかんだ。
「あっ、ご、ごめんっ」
先輩が慌てて手を放す。焦っているようだ。
もしかして、強く手を握り締めたことに焦っているのだろうか。
「人はメタンガスを発生させることもできるだろう?って、ごめん、ちょっと汚い話になるけれど……あー、うん。野郎どもと一緒のノリで話して悪い」
武田先輩が頭をかいた。
「かまいませんよ。あれですよね。お腹の中で発生するってやつ。よく火が付くかみたいな動画を動画サイトにアップしてる人とかいますもんね……。好きですよね、男子ってそういうの」
くすくすと笑う。
前世の記憶が戻る前の和樹だってそうだ。
お尻にライター近づけるっていうあほなことしようとして父親にこっぴどく叱られていた。
あ、前世の記憶が本当にあるかどうかは怪しいけどね。まぁ、単純に大人になったのか、それとも興味が異世界にうつっただけなのか。
さすがに今は高校生だからもうやらないかな。
「先輩知ってます?そのメタンガスって、便秘の人って口からも出るんですって」
そういえば、それを知った和樹が「母さん便秘だろ!」とライターを母さんの口に近づけてこっぴどく叱られてたんだった。
「へー、それは初耳だ。だけど、そうするとメタンガスを意識して体から放出させることができれば、静電気と合わせて火を出すことができるってわけだね」
なるほど!
メタンガスと静電気で火魔法!
なんかますます現実的になってきた!
■13
「それに、静電気をためた塩ビパイプやストローを水道の水に近づける実験を見たことがないかい?水道の水が真下じゃなくて静電気に影響されて曲がるんだ」
「あ、見たことあります!」
武田先輩が楽しそうに言葉を続ける。
「つまり、静電気で水を動かすこともできるってことだ」
「水魔法ですね!」
す、すごい!すごい!
静電気で水魔法!
「そう!もし、体に多くの静電気をためることができ、その静電気を自由に操れることができたら、水魔法、火魔法、雷魔法が使えるってことだ!」
興奮気味にテーブルの上に手を出して指を上げる。
「先輩!雷は光るから、光魔法も使えるんじゃないですか?」
私も武田先輩もめっちゃ前のめり。
「結梨くん、いい着眼だ!そうだ!」
武田先輩の手が私の手をがしっとつかんだ。
「あっ、ご、ごめんっ」
先輩が慌てて手を放す。焦っているようだ。
もしかして、強く手を握り締めたことに焦っているのだろうか。