極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
だが、繭のそのささやかな幸せも突然に終わりを告げた。樹のアメリカ留学が決まったからだ。弁護士の留学はそう珍しい話でもない。樹はミリガン&ジェイでも国際案件も多く手掛けていたし、あちらの弁護士資格も取得して本格的に国際弁護士としての道を進むつもりなのだろう。寂しいけれど、応援すべきめでたいことなのだと繭は自分を慰めた。
そして、樹の渡米前最終勤務日となった今日。仕事終わりに彼の送別パーティーが盛大に開催されることになった。
「今日はホテルなんですね」
会場であるシティホテルのロビーに足を踏み入れた繭は、豪華なシャンデリアを見あげてほぅと息をつく。エリートぞろいの事務所だけあって、忘年会なども安い居酒屋ではなくオシャレなレストランで開かれることが多いが、ハイクラスのホテルでというのは初めてだと記憶している。美智子が繭に肩を寄せてくすりと笑う。
「高坂先生にはアメリカで箔をつけてまた事務所に帰ってきてほしいだろうからね」
見返りを期待しての、豪華なはなむけということらしい。もっとも、美智子によれば樹がまたこの事務所に戻ってくる望みは薄いそうだ。
「なるほど」
そして、樹の渡米前最終勤務日となった今日。仕事終わりに彼の送別パーティーが盛大に開催されることになった。
「今日はホテルなんですね」
会場であるシティホテルのロビーに足を踏み入れた繭は、豪華なシャンデリアを見あげてほぅと息をつく。エリートぞろいの事務所だけあって、忘年会なども安い居酒屋ではなくオシャレなレストランで開かれることが多いが、ハイクラスのホテルでというのは初めてだと記憶している。美智子が繭に肩を寄せてくすりと笑う。
「高坂先生にはアメリカで箔をつけてまた事務所に帰ってきてほしいだろうからね」
見返りを期待しての、豪華なはなむけということらしい。もっとも、美智子によれば樹がまたこの事務所に戻ってくる望みは薄いそうだ。
「なるほど」